未来のサービスの輪郭をデザインするワークショップ-Prototyping for the future-にいてきた話
2016年1月16日(土)渋谷は、イベントスペースdotsにて、アクセンチュア主催の「未来のサービスの輪郭をデザインするワークショップ-Prototyping for the future-」に参加してきましたー。当日の流れをアクティビティ毎に区切りながら、振り返ってみようと思います。
WSアウトライン
1.概要/テーマ設定
本WSは、5つのテーマから一つ選択して、1日でペルソナ設定から具体的な施策まで落とし込む(プロトタイプとして見える形で)ことを体験してみようというものでした。(資料なくしました。。。。うろ覚えのテーマでごめんなさい)
<テーマ>
- 電車などの公共交通機関での新しい体験
- 小学生に対しておこなう新しい教育体験
- 新しいビジネスワーク
- 健康、ヘルスケアの領域での新しい体験
- 外国人観光客に向けた新しい体験
2.ペルソナ設定
僕らのチームは、 "電車などの公共交通機関での新しい体験" をテーマに選択し、ワークショップスタート。以下の項目をブレストベースで書き出していきました。
- 基本属性(名前、イラスト、年齢、職業、家族構成、年収、居住地)
- ペルソナの1日のスケジュール
- 価値観(主な関心、感動するもの、将来の夢)
- テーマに対する態度
- そのペルソナを象徴するコピー
結果、IT企業に勤める妻帯ver小泉こうたろう(32)が完成。
3.インサイト抽出
ブレストベースでインサイトを抽出する。
ペルソナが完成したら、こうたろうの行動をなぞりながら、ゲイン(彼が交通機関を使ってて嬉しいと思うこと)、ペイン(苦痛だと思うこと)を書き出す。ゲインとペインからインサイトは何か抽出して、誰もが一目でわかるようにインサイトをコピー化しました。
こうたろうは、面倒くさがりで電車の時間は基本苦痛、電車はそもそもストレスでしかない、無駄な時間はできればないほうがいいというインサイトが完成。
4.ジャーニーマッピング
起床→家から駅→改札→ホーム→車内→ホーム→改札→駅から会社→.......のような時間軸をベースに先ほど決定したサービスコンセプトに重点を置きながら、再びゲイン、ペインを洗い出しサービスの具体化を図る作業。一番大事なプロセスです。ここで、"自分だけのコンシェルジュ"、"不動産屋と連携して自宅から駅の歩数に応じて、お金が返ってくる"、"改札とっぱらう"というアイディアが出てくる。 ジャーニーマッピング中
ちなみに、この辺から議論についていけなくなるという笑
5.UI設計
サービスの方向性が固まったら、実際にUIに落とし込む。ここだけ個人作業が入りブレスト的に、UIをポストイットに書き出しまくる作業、その後それぞれ発表。
このポストイットのサイズ、iPhoneの画面の大きさにぴったりなんですね。書きやすかったー。
6.プレゼン準備
UI方向性が固まったら、プレゼンチームとUI設計チームに分かれて、プレゼンの準備を開始。高山さんというデザイナーの方も2人でUIチームを担当。が、しかし、、、、、、、
高山さん「Xcode触れる?」
僕「触れないです。。。。」
高山さん「そうか。。。。」
僕「(す、すまん。。。)」
ってことで、役立たずの僕は、Photoshopで一個簡単なコンセプト画像作成を担当することに。高山さんは、超クールなUI画像作ってました。俺は画像の簡単な加工。
7.プレゼン発表
1グループ6分で、プレゼン。具体的な施策として、以下をプレゼンしました。
- 洗面所の鏡に交通機関の情報提供
- 不動産屋と連携して、家か駅までの歩数ごとにJRが交通費をペイバックするサービス
- 改札機とっぱらう
プレゼン中
他グループの発表内容はこんな感じ、一行じゃ伝わらないけど、皆さんプレゼン手法、着眼点が多彩で全部面白かった!!!!
- 海外旅行をプランニングから思い出作成まで一括でサポートするサービス
- お弁当マッチングサービス
- バスの乗り換え、利用支援サービス
- 喫縁所
- 位置情報を活用した起業家-サポーターマッチングサービス
- 画像認識による外国人観光支援サービス
8.最後に
10時間、終始楽しい雰囲気
休憩抜いても9時間、でも全然疲れなかった。うん。最後プレゼン準備少しバタバタしましたが、楽しかった。WS自体が「でも、、」とか「それってさあ、、」ってワードを全く聞かなくて、終始「それいいね!」の空気で包まれていた点に感動しました。以下覚えておきたい点。
・マイナンバーでパーソナライズ
マイナンバーは国民全員に割り当てられるので、ターゲット母数が多い「電車などの公共交通機関での新しい体験」をテーマに置いていたら、端末を紐付ける発想はあっても良かったのかなと。
・永遠のスタンダード=ブレスト
大学の頃からよくやっていたブレスト。今回ペルソナ設計、インサイトの抽出、UI設計等全てアプローチはブレストでした。永遠のスタンダードですね。メンターの方もとても熱い人で、ブレストに没頭してました笑。タイムキープとかあまりしないし笑。仕事に対する愛がすごい人だった。
・マネタイズ視点
よく言われる点だと思います。ほとんどのグループが想定していましたが、個人的には見落としがちな点でした。「どこから出資してもらって」「どこにお金が流れていくのか」という視点は、意外と見落としがち。
・議論についていく
「今何を話しているか」「決定事項は何か」など議論の把握度と発言回数は比例しているな
あと思いました。インサイト抽出の時に、もっとしゃべって参画しなきゃなあと思ってました。その結果、UI設計の時、僕だけ企画方針に誤解があって少しメンバーを混乱させてしまったことが、反省点かなあと。
・やってみること
心の底から大事だと思いました。考えて手が止まるぐらいなら、考えるのをやめて手を動かしてみた方がいい。
以上です!!お疲れさまでした!!