「構造」の再発見記

インタラクティヴとかに興味がある京都の学生

電子楽器を創作する-Acoustic編-

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 センサーを使った電子楽器を創作する際に、分かっておいた方がいいことをを数回に分けて書きます。楽器以外にもインタラクティヴなサウンドインスタレーションにも応用がきくかと思われます|・ω・)ノ

 

 

 

 

 そもそもアコースティック楽器はどのように演奏されているのか、分析してみましょう。Wikipedia先生によるとアコースティック楽器は

 

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弦楽器、管楽器、打楽器、鍵盤楽器に分類できるそうです。

 

 

 

 

演奏は3つの動きに分類できる

じゃあ、楽器をプレイヤーはどうやって演奏しているのか。一般的に「弾く」「叩く」「吹く」なんていいますが、その動作はもっと細かく分類することができます。『New Musical Instruments:Control and Interaction Beyond the Keyboard』の9Pを見てみると…

 

 

 

 

楽器演奏は、

① 実際に音を発する動き (Effective gesture)

② 演奏者の頭とか肩とかの動き (Accompanist gesture)

③ 音の強弱や音程などを変化させる動き (Figurative gesture)

 

の三つに分類することができる。と書いてます。

 

 

 

 

 

これをギターとピアノに置き換えると……

 

 

 

 

 

 

 

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Effective gesture → 弦を弾いて、音を出す

Accompanist gesture → 頭や脚でリズムを刻んだり

Figurative gesture → 左手の指を動かして、音程を変える

 

 

 

 

  

 

 

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Effective gesture → 鍵盤を押して、音を出す

Accompanist gesture → 頭や脚でリズムを刻んだり

Figurative gesture → ペダルを踏む/隣の鍵盤を押す

 

 

 

 

 

という感じで、各楽器を演奏する動きは3つに分類することができます。

 

 

 ここで大事なのは、〈発音〉の動きと〈旋律〉の動きは、ローレベルで見ると独立していることです。つまり、電子楽器を創作するにあたり、その演奏の動きの中で何がEffective、Accompanist、Figurativeなのかを分解できなければいけません。

 

でないと演奏ができない、狙った音を奏でることができないシロモノになってしまいますので、気をつけましょう。

 

 

 

 

 

ちなみに、キービジュアルは後輩がProcessingで描いたやつです。

抽象的で素敵よね。